toraの日記

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140kg突破/反証可能性とダイエット

ローラーを回してたあとの体重計速でついに体重が140kgをきった!ここまで長い道のりだった・・、とは思わない。だって160kgで減量をはじめた時から2ヶ月しか経ってないんだもの。150kgから140kgは思ったよりもはやかった。最初の頃は体重の記録を取っていなかったので定かじゃないが、160kgから150kgの方が時間がかかってたと思う。というのも、学校の授業や宿題があったからだ。一方150kgから140kgは試験期間と冬休みが重なったおかげで毎日2時間ローラーを回すことができた。 体重が減り悩んだ時もあったが、冬休みに入ってからは安定して体重が落ちている。体重が落ちない時は何かが原因になって落ちていないのではないかと思う。一番の原因は食事だろう。今までの傾向からして、肉を食べた後は体重の減りが悪くなる。宿便の量も体重に与える影響があると思う。しかし宿便の場合は、毎日2時間ローラーを回すようになってからは影響が小さくなった。摂取した栄養のほとんどが運動で燃えているのかもしれない。 減量において一番効果的なアプローチは、自分の体を自分で科学することではないかと思う。では科学とはなにか。どうやって科学と疑似科学を見分けることができるか。カールポッパーはこれらの間に線引をすることが重要だと考え、科学を以下の通りに定義した: "It must be possible for an empirical scientific system to be refuted by experience" (18) Popper, Karl, The Logic of Scientific Discovery, Routledge Classics 要約すると、経験的な科学体系は経験によって論破される可能性を常に持たなくてはいけない。ここで強調されているのはいわゆる再実験が可能かどうかである(testability)。可能である科学体系をポパーは反証可能である(falsifiable)と呼ぶ。 ニュートリノが光よりもはやいと結論づけた実験がある。実験の結果ニュートリノが光よりもはやかったから、実際にニュートリノは光よりもはやいのだという認識を持つかもしれない。しかし他の研究所が行った実験ではニュートリのが光よりもはやいという事実は確認されていなかったりする。実験には常に誤差があるし、セッティングのミスで結果が変わることなんてザラだ。だから複数の研究所で同じ実験を何度も行うことができ、後に行われた実験が先に行われた実験の結論を覆すことができるものを反証可能であると言う。 ダイエットにおいてもこの反証可能性が重要ではないか、と私は思う。テレビやネットでなになにダイエットと喧伝されているが、それらのほとんどは機能しないだろう。そんな信頼できないものを試すよりは、体重の増減を自分で科学すればいい。私は、私の体は肉を食べた後は体重の減りが悪いという仮説を出した。これは複数の条件によって同じ入力(肉を食べた)を行い、その出力(体重の減りが悪いという結果)を得たからだ。このように自分の体へ機能的アプローチをするようが、そこら辺にはびこるダイエット法を頼るよりも効果的だ。 何が入力で何が出力かわかりづらいのが問題になるかもしれない。なので可能なら毎日何を食べたかとどれぐらいのカロリーを消費したかを常にノートかなにかに記録し続けなくてはいけない。かなり地道な作業だが、記録が増えれば増えるほどどの入力でどの出力が手に入るかがつかめる。言い換えれば、続ければ続けるほど自分の体を体重を減らす方向へコントロールすることができるということだ。本気で減量を目指す人にとって、試す価値はあるだろう。