toraの日記

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140mmステムをもとめて ③ ブレーキTTポジション

140mmステムをもとめることから始まった旅も、これで完結する。もはやステム関係ねーじゃんというクレームは受け付けない方向で・・・。 まずはオルベアオルカというかロードバイクの変な乗り方を紹介しなくてはいけない。

①スーパーマン乗り

誰だか忘れたが、オルベアがスポンサーしていたエウスカルテル・エウスカディのメンバーがレース中にした乗り方。 super_edgar.jpg

さすがにペダルから足は離さないが・・・。

②トップチューブ乗り tuck-position.gif

超前乗り。危ないのでさすがにブレーキに手はつける。

③なんちゃってTT乗り

zbettiniphoto_0106375_1_full_600-thumbnail2.jpg

エアロバー無しでエアロバーポジションに近いポジションをとるエアエアロバーとでも呼ぶべきポジション。とりあえずなんちゃってTT乗りと呼ぶことにする。

④ブラケットTT乗り

これはふつうのブラケットポジションとたいしてかわらないが、ブラケットから上ハンドロップのラインをエアロバーのようにして持つ。ブラケットポジションとは言うが、てっぺんを指でつまむだけ。腕は上ハンのドロップラインの上にのっかる。スラムシフターのブラケットだと指でつまみやすくて都合がいいかもしれない。(というかスラムは以前そういう商品をTT用に作っていたらしい) このポジションをとるにはリーチの長いドロップハンドルを使うのが楽。だからそういうドロハンを探していた。がどうも90mm以上のリーチを持つドロハンはあまりないようだ。UCI規定でリーチ長が決められてるのかも。下りでスーパーマン乗り、登りでトップチューブ乗り、平地でなんちゃってTTまたはブラケットTT乗りをするようにすれば140mmステムなんていらないのではないか!?と思った。

そして実際にやってみた。スーパーマン乗りはかなり安定する。ダウンヒルはこれに決定。トップチューブ乗りはもともとダウンヒル用ポジションだけど、おしりをサドルの先端に乗せる程度のゆるいトップチューブ乗りならアップヒルで体重が使えて良い感じ。自分ぐらい体重が多い人なら激坂でもこの乗り方をすればなんとかなったりする。でも足にかかる負担が多そう。 ブラケットTT乗りだが、ドロップハンドルポジションよりはいいと思った。そこで思いついたのが、ブラケットTT乗りとなんちゃってTTポジションを組み合わせたらどうなるか、と。便宜上この乗り方をブレーキTTポジションと呼ぶこととする。なんでブレーキなのかはそのうち分かる。 具体的にいえばこのポジションは、左右にあるブラケットのすぐ内側を右手と左手が通る。腕はドロップのラインよりも少し内側の上ハンに乗る。そして手だが、ブレーキ部分に指を引っ掛ける。これはスラムシフターだからできることであり、ブレーキレバーを押すことでシフトダウンするシマノでは難しいと思う。 上から見るとこんな感じ。 IMG_1160.jpg 正面から見たらこんな感じになる。 IMG_1161.jpg このポジションの利点は、安定した舵取りができ、変速ができ、エアロバーに近いポジションが取れることにある。舵取りが安定した状態で前傾姿勢がとれるから、サドルからおしりを離してトップチューブ乗りのように前輪に荷重をかけることもできる。 ちなみに自分は15kmTT中にそればかりしていたらタイトショーツのサドル先端に当たる部分だけが破けた(笑)

そして15kmTTで実践してみた。結果は15kmTTの記事で書いた通りなのだが、ひとつ問題があるとすれば数十分走っていると背中が痛くなること。途中ドロップハンドルポジションに切り替えたりしながら走りきった。背中も鍛えるべきか。エアロポジションになれる必要があるようだ。

やったぜいい乗り方みつけたぜ!とはしゃいでいたが1年走ってみた結果、普通になんちゃってTTがロードで最速ポジションだという結論になった。なんちゃってTTポジションを楽に維持するためにバーテープやハンドルバーにこだわるようになったのであった。(この記事を書いてから1年後ぐらいに追記)