ステム角度とハンドル剛性
今はオルベアに3Tの140mm17度ステムをつけて使っている。前はProの140mm10度。もちろんどちらもマイナスで下向きにつけていた。
3Tが140mmなのにそれ以上あるということ以外で一番違いが出たのはハンドル剛性。Proでスプリントやダンシングをするとフォークのステアリングチューブが折れてしまうんじゃないかというぐらいハンドルがたわむ。一方3Tだと少しだけたわむがチューブが折れる心配はしなくていい。3Tにしてなぜかハンドル剛性があがったのだ。
この違いは3TとProステムの作りの違いで生まれたのだろうか?それともステム角度の違いによって生まれたのだろうか?疑問に思った。
3Tステム取り付けの記事ではProのステムをボロクソに言ったが、そんなに悪いものなのか?3TもProもプロレーシングチームにパーツを提供しているわけだからプロレベルのトルクがかかっても使えるはずなのではないだろうか。
それにステムの作りで違いが出るのであればProで感じたたわみはProステムが生んでいるということになる。アルミがたわむということは考えにくい。つまりたわみの元はステアリングチューブまたはハンドルのクランプ部だということになる。
じゃあ作りでいえばProステムはハンドルとステアリングチューブのクランプ部に問題があるということなのだろうか?Proのハンドルクランプはパズルクランプといってボルト2本だけで固定するようになっている。この部分がたわむのはありえる気もする。でもここがたわんだらボルトが折れるなりハンドルが抜けるなりしてしかるべきでは?そういうことがないということはここがたわんでいたわけではないのではないかと思った。
じゃあじゃあステアリングチューブのクランプ部?ハンドルクランプ部と同じ理由でこれも考えにくい。ここにストレスがかかるならボルトが折れるなりステムがすっこぬけるなりしないと。
これらの点からステムに問題はなかったんじゃないかと思った。じゃあいったいどこがたわんでいたんだろうか?ハンドルはアルミだからたわむイコール折れるということでありえない。残るはステアリングチューブのみだからここを疑うしかない。
オルベアのステアリングチューブはおそらくT700の3kで編まれている。つまりここの剛性が不足しているのではないかと。たわみはカーボンチューブのたわみではないかと思うのである。ということはたわみを無くすにはもっと強いカーボン繊維のフレームを買えばいい。
だが本題は3Tステムにしてハンドル剛性があがったこと。なぜ?
気になるのは3Tのステアリングクランプ部の方がProより広いということ。つまりステアリングチューブに広く力を分散しているのではないかという点。
でもこれだけじゃここまでハンドル剛性はあがらないだろうなあと。じゃあ、ステム角度か?つまり-10度から-17度になることによってステアリングへの力のかかり方が変わって剛性があがったということ。これはアリエルかもしれない。
試すには3TとProのステムを上下さかさにしてスプリントしてみればいいかな。でも試すのめんどくさいからこのまま3T使うと思う。もしステム角度でハンドル剛性が変わるというのであれば面白いことが考えられる。
山岳フレームのヘッドチューブが長いのは角度の大きいステムを使うためかもしれない?プロの山岳セッティングを見てもハンドルサドル落差が多いとってある。つまり、ヘッドを長くしてステム角度をきついものを使うことで登りでダンシングするときに必要なハンドル剛性を確保しているのではないか。想像だけど。
もしそうならオルベアがどのグレードもあまり短いヘッドチューブのフレームを作っていないことも分かるかも?でもサンチェスとかエウスカルテル・エウスカディだった人達のバイクセッティングがステム上向きなんだよねーヽ(´ー`)ノ
サンチェスのオルベア。サンチェスもステムなっが。でも上向きや。たぶん-6度やこれ。
と思ったらステム-20度ぐらいじゃねっていうのもあったヾ(☆OωO+)ノ
真っ黒のが2014年モデルのオルカでオレンジ入ってるのが2011年ぐらいのモデルのはず。2014年になってオルベアはジオメトリを変えたからその影響でステム角度を変えたのかも?(と思ったら2013年モデルでもステム上向きになってました)
ステム角度によるハンドル剛性は良いカーボン繊維つかってるフレームなら気にしなくていいのかもねー。自分のアルミとか友人のクロモリだとステム上向きでもそこまでたわまなかったし。
つまり面白い発見をしたのではなくて安いカーボンフレームの欠点を見つけただけだったのか( ´゜Д゜`)