toraの日記

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短足には短足の戦い方がある

今年の夏はロードレースに参加してみたいと思っている。 ブログのネタや書き方から勝手に参考にさせてもらっている初心者ロードレーサーさんは平地(クリテ)のレースにあまりでないようにしてヒルクライムとTTに力を入れるようになったそうな。というのも、平地で勝負をかけると事故が多いからとのこと。自分の体型から来る強み(軽い)から考えだした良い結論だと思う。

私がロードレースに参加するとしたら、何が使えるだろうか。 平地はダメだ。私は身長が186cmあるが、股下(inseam)が79.5cmしかない結構な短足胴長体型なのだ。思うに、短足の人はロードレース全般において不利かもしれない。というのも、短足だと足につけることができる筋肉が比較的少ないので、体重当たりのパワーが低くなってしまうから。

となるとヒルクライムはどうか、ダメだ。今は体重が126kgぐらいで、とてもアップヒルを速く登れるような体重ではない。体重を度外視したとしても、186cmという身長から平均体重を求めると比較的重くなるのは当然。重量はアップヒルで足かせにしかならない。 じゃあ後は何が残るか。何もない。しかし、短足は短足でも戦い方はあるのではないか。

短足が長足よりも有利なのは、ダンシングではないか。

短足だと長足よりシッティングの状態でパワーが低くなる。しかし、ダンシングは逆かもしれない。 ダンシングとは要するに立ち漕ぎであり、自分の体重を使ったペダリングのことである。なぜ短足だとダンシングが有利なのかを簡単な例で考えてみたい。

同じ体重を持つ選手AとBを想像して欲しい。Aは短足で胴体の体重が全体の80%あるとする。よって足は体重の20%の重さである。一方Bは長足で、胴体の体重は足の体重60%とする。よって40%が足の体重になる。 足は2本あるから、足1本の体重は2で割られる。よってAは足1本が体重の10%、Bの足1本は20%となる。 脚長であることが有利である理由は、足1本当たりの体重が重ければそれだけ筋肉(=パワー)が多くなるからだろうという推察であった。 ではダンシングはどうか。ダンシングは胴体の体重も使う一方、体重をかけないペダル側の足の重さはかからない。つまりAは胴体の体重と足1本分の体重、彼の体重の90%を使ってペダリングができる。一方Bは80%の体重でペダリングができる。 よってダンシングにおいてAはBより10%大きい体重を使ってペダルをこげる。 体重は重力という法則からくる力(パワー)なので、ペダルにかけられる体重が多ければ多いほどパワーは上がる。 よってダンシングにおいて短足のAは長足のBより大きいパワーでペダルをこげる。

かなり雑な例だが、短足の選手は長足の選手よりもダンシングにおいて有利であると言えるのではないか、と思った。 ここから導き出される自分が目指すべきロードスタイルとは・・・。 ダンシングを多用したヒルクライムなのではないか。 なぜダンシングを多用した平地ではないかというと、平地で速度が上がっている状態でダンシングをすると空気抵抗が増えるから、脚長の人の方がまだ有利なのだ。一方ヒルクライムなら何十キロも速度は出ない。だから空気抵抗も少ないのでダンシングをできる。

平地だと初心者ロードレーサーさんみたいに大怪我しそうで怖いのが本心だが・・。 自分が目指すべきは、アップヒルでダンシングし続けることができる足なのではないかと思うに至るのであった。

パワーメーターの準備が整ったら、①ダンシングし続ける足作り②減量、さらには③Vo2Maxを上げることに努めようと思う。 ダンシングをよくするなら、クランクアーム長を適正サイズの175mmにするべきか(今は1サイズ短いらしい172.5mm)。短足なのに長いクランクアームというのは一見矛盾しているように聞こえるかもしれないが、自分のように身長がそれなりに高いと短足といっても足もそれなりに長くなる。だから比較的長めのクランクアームを使うことができる。 ついでに短足はダウンヒルもある程度戦えるんじゃないかと思った。これについては後日。 SRAM WiFLiのミディアムケージリアディレイラーと11T-32Tカセットはこの前フリだったのか・・!

(追記)1年走って実際にはそんなに甘くないと思い知ったのであった。体重が重ければ負荷がかけやすいというだけで、その負荷に耐えられる体力があるかという話になるからだ。