toraの日記

Status: Compiling Data (Philosophy)...

25Cとはなんなのか

前に25Cが23Cよりも本当に路面抵抗が低いのかよくわからないという旨の記事を書いた。 この記事で自分は25Cが優れているのではなくて太いタイヤの路面抵抗が低いのだと主張していた。そして25Cを使わずともタイヤが太く出来るんだよという点を強調した。イーストンなんかはワイドリムを使うことで23Cでタイヤを太く出来ることを訴えている。 この記事を書いた当時の意見を今でも持っている。25Cは必ずしも23Cより路面抵抗の面で優れているとはいえない。今回はこの延長線で気づいた点を1つあげたい。

というと25Cを使わずに23Cのままタイヤを太くする方法である。 高い空気圧を入れればいいのである。これはビットリアのディアマンテプロライトを試して気づいた。タイヤはだいたい120psiまでしか入れられないがビットリアは145psiまで入れられるタイヤをいくつか作っている。ディマンテプロライトもその一つ。自分のは23Cだ。実際に145psiまで入れてみたところ、120psi入れた時よりも横に膨らんでいるように見える。 同じリム幅に同じタイヤをつけて145psiと120psi入れたものを横に並べてみないと確かじゃないかもしれない。でも空気圧を高くすればタイヤがパンパンになるというのは想像出来ると思う。どの方向にタイヤがパンパンになるかというと、全体的にではないだろうか。全体的にというと横にも広がるわけだ。ということは空気圧を高くすればタイヤが太くなるということになる。 25Cの路面抵抗は23Cより少ないと言っている人がいると思う。探せば実際に路面抵抗を計測したデータも出てくる。でもデータを見る限りで25Cが23Cより路面抵抗が低くなっているのはどちらのタイヤにも同じ空気圧が入っている場合だけである。例えば25Cに110psi入れた場合と23Cに120入れた場合とじゃ25Cにそれほどのメリットはないのではないか。10psiが路面抵抗にしてどれぐらいになるのかははっきりとわからないが。

ただデータから分かることもある。それは空気圧を高くすればするほど路面抵抗が小さくなるということ。 では120psiと145psiの違いつまり25psiは路面抵抗にしてどれほどの違いが出るのだろうか。理由はよくわからないがタイヤは太くなればなるほど入れられる空気圧が減るというイメージがある。これが本当なら23Cから25Cにすることでどれだけ最大空気圧が減るのだろうか。

やはり25Cが23Cより路面抵抗が少ないと言い切ることができないと結論付けるしかないのである。最大の譲歩をしても、太いタイヤが細いタイヤより路面抵抗が低いまでしか言えない。25Cが23Cよりもというのは主張が論理的に妥当ではない。データや事実から結論だけが飛躍している。前の記事でも書いたが自分の言っていることはクリンチャーではという注釈が入る。チューブラーについては使ったことがないしよくわからないので何も言えない。 ただ一つ付け加えたい。日本人は平均身長からしてチビだから体重が軽い。体重が軽いとタイヤに入れられる最大空気圧は下がる。というのも空気圧を高くし過ぎるとタイヤがはねてしまうからだ。だからタイヤに最大空気圧120psiと書いてあってもそれ以下しかいられないということが起きる。こういった要素も含めて考えると25Cが23Cよりもタイヤがはねない範囲では路面抵抗が低くなるポイントがあるかもしれないと思うのである。まあ身長186cmある自分には全く縁のないことだろう。今は体重も100kg以上あるし。