toraの日記

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重量がある人への自転車機材アドバイス

ロードバイクというか自転車で100kgを超える肥満の人がダイエットするときに気をつけなくてはいけないことをまとめようと思う。

安物を買ってはいけない自分はモントリオールにいた頃ホームセンターで200ドル(2万ぐらい)のクロスバイクを買った。乗る度にパンクしたりギアが割れたりクランクが歪んだりと問題だらけ。乗れたもんじゃない。ダイエットどころじゃなかった。機材を選ぶ時は自分の体重(とかけられるトルク)がそこら辺の自転車で想定されているものを超えているのだと自覚するべし。

クロスバイクじゃダメなのか 160kgの人がなぜあんなほっそいタイヤのロードバイクを選んだか。シマノのカタログを見てもらえばわかるが自転車のパーツはロード用のものが一番高い。一番安いのはクロス用、次にMTB用、TT用はロードのパーツを流用するので例外。クロス用は安いが耐久度のないものが多いので避ける。

MTBじゃダメなのか MTB用パーツはそれなりのものがある。自分は中古のMTBについてたシマノパーツしか知らないから確かなことはいえないが160kgという体重とそれから生まれるパワーに耐えうるパーツは販売されていると思う。

MTBの問題はそもそも長い時間走る為のバイクではないということ。バーエンドをつければマシにはなるがフラットバーなので腕が不自然な向きになる。1時間ぐらいならともかく2,3時間と走ることを想定していないと思う。

ロードよりタイヤの太さや車体重量のせいで速度が出しづらく長時間走っていたいと思わせるものがない。MTBだとアップライトなポジションを取ると思う。このポジションは長時間とり続けられるものではない。でもダイエットのスタートとして1日1時間以下の運動をするためにとかならMTBを選ぶのはアリ。

どのロードバイクを選べばいいのか ロードバイクといっても主にフレームとホイールとコンポーネントに分けられる。1つ1つ見ていこう。

どのフレームを選べばいいのか 実はフレームには重量制限があったりなかったりする。バイクメーカーの公式サイトを見て調べて欲しいが、例えばロードバイクの場合トレックは126kg、リドレーは125kg、そして自分の選んだオルベアは体重制限なし。別に体重制限を10-20kg超えてるぐらいなら問題はないと思うが精神衛生上、体重制限を超えていないフレームを選びたい。公式サイトに体重制限が書かれていない場合はメールを送れば教えてくれる。

どのホイールを選べばいいのか フレームと同じでホイールにも体重制限がある。例えばロード用完組ホイールならフルクラムが確か109kgまでで自分が選んだイーストンは体重制限なし。フルクラムは重量のある人が使うことのできないホイールだったりする。完組といえど160kgもの体重を支え続けるとスポークが緩むことがあるのでスポークレンチを買って自分でフレ取りするつもりでいること。

一番楽なのは完組でなくて手組ホイールをバイクショップに組んでもらうこと。スポーク数はリアだけでもいいから28H~32H欲しい。スポークもDTスイスなどの耐久度に優れるスポークを選ぶこと。手組の利点はスポークやニップルを指定できること。 完組と手組どちらの場合でもニップルはアルミじゃなくて頑丈なブラス(真鍮)を選びたい。最近の完組はアルミがデフォルトだから最初からブラスニップルを指定して手組のお願いするのがお得というわけ。ちなみに自分はイーストンの前輪のアルミニップルがダウンヒルで60-70km/h出ている時に折れて死ぬかと思ったことがある。完組ホイールの場合バイクショップに持ち込めば物によってはニップルを交換してくれる。命がかかるわけだから工費がかかるが仕方ない。。

どのタイヤを選べばいいのか タイヤに関してはMTBが一番安心できるがロード用の23Cタイヤでも空気圧管理をちゃんとすれば少なくとも160kgの人がのった限りでは平気だった。ただし自分の体重を考慮して最大空気圧を超えて空気を入れないこと。体重のせいじゃなくて最大空気圧以上を入れたせいでパンクしやすくなる。空気圧が気になる場合はビットリアのタイヤを買おう。普通のロード用タイヤは120psiが上限だがこの会社のだけは140-145psiが最大。パナレーサーも150psiまで入れられるのがあるらしい。

23Cだとタイヤが細すぎると思う場合はロードでも25Cや28Cを試すことをオススメ。太いタイヤを使う場合はタイヤとフレームの間のタイヤクリアランスが広めにとってあるフレームを選ぶこと。

どのコンポーネントを選べばいいのか シマノだけを見てもコンポはかなりの種類ある。違いがあるパーツとその注意点をまとめる。

シフトレバー(STIレバー) 変速性能とかは調整の腕でどうにでもなる。意外にも気にするべきはレバーのブラケット形状。肥満の人はどうしても体重の一部を腕で支えなくてはいけないわけだから握りやすくてそこそこ体重をのせやすいブラケット形状を持つレバーを選ぶべし。自分の最初のロードバイクはアルミの10速ティアグラだったがこの点が気に入らなくてスラムのライバルにした。

ブレーキキャリパー コンポの種類によってブレーキを引くのに必要な力が変わる。特にシマノだといいキャリパーほど軽い。だが気をつけて欲しいのはブレーキの軽さはシフトレバーとキャリパーで決まるということ。あとブレーキシューのいいものは止まりやすい。

ギア編成とリアディレイラー 普通にロードバイクをかえばフロントダブルのコンパクトクランク(50/34T)に11T-28Tのカセットがついている。体重のある人はカセットに11-32Tや11-30Tというものがあるから試してみてもいいかもしれない。ただし32Tは通常のショートケージリアディレイラーでは対応しておらずロングまたはミディアムケージのものがいる。ショートケージでも一応変速する場合もある。フロントトリプルに行ってみるのもいいかもしれない。

サドル 重い体重がのるわけだからかなり大事。バイクショップ店頭にはテストサドルが置いてあるから試すべし。ちなみに体重がある人へのオススメはセルイタリアのジェルフライトシリーズ。サイズも選べる。

ダイエットとしてはじめたロードバイクを成功後も続ける気なら体重が減るごとにサドルとポジションは変わっていくものだという認識を持って欲しい。自分の場合はセルロイヤルの大きいジェルサドル→セルイタリアのマックスジェルフライト→フィジークのアリオネバーサスX。痩せるごとに必要なパッドやジェルが減っていく。また柔軟性がある人はお腹と太ももの脂肪がなくなれば深い前傾姿勢を取れる。偉そうに言っているが自分のダイエットはまだ進行中。

ドロップハンドルのオススメ ドロップハンドルにはシャロー、アナトミック、アナトミックシャローの主に3種類がある。好みで別れるところだが体重のある人にはアナトミックをオススメしたい。理由はアナトミックだと下ハンドルに体重をかけやすいから。

バーテープのオススメ 別に最初からついているものでいいが交換するならグリップのいいものに。手が体重を支えるのに疲れてしまった時はグリップのいいバーテープがあると助かる。もちろんグリップ目的でサイクリンググローブも欲しい。グリップがいいと握らなくても手をバーに触れさせているだけでハンドリングすることができる。グローブとバーテープは体重を支えるために厚みまたはジェルのあるものも考えて欲しい。バーテープの下に敷くジェルシートなんてのもある。