toraの日記

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Seenite Sports Criterium (分析)

すぐに書くつもりだったけど結構遅れてしまった。初クリテの分析をして2週間後に行われる次のクリテに備える。分析というか、次回はどう走るかの覚え書きのような感じ。 クリテはTTとは違ってFTPレベルの運動が続くわけではない。FTP以上と、FTPよりかなり低いレベルで走るの繰り返しになる。つまりインターバルトレーニングそのまんまなのである。 コースプロファイル まずはコースプロファイル。 Untitled_20140516122230da0.png 1がスタートライン。 2, 3, 4がコーナーの立ち上がりで急加速する箇所。 3の矢印はそこのコーナーが緩いので速度が上がり続ける箇所。 1周約1kmを45分走り続ける。35km/hで走り続ければ26周ほどする。1週でコーナーを3回迎えるから、78回コーナーがある。かなり多くのコーナーを抜けなくてはいけないテクニカルなコースプロファイルだといえるかもしれない。 正確には45分後に5ラップなので78+15で93回コーナーを抜けないといけない。それにBブロックでも40km/h以上出ていたことから、少なく見積もっても100回はコーナーがあると思うべきだろう。 このクリテでは2と5のコーナーがキーになっている。なぜ4はキーではないかというと、4と5の間にあまり距離がないので集団が加速しにくいから。その間で集団は横に広がる。逆に、5と2の間、2と4の間はそれなりに距離がある。この2箇所がこのクリテにおけるふるいとなっている。 このことから、コーナーリングと立ち上がりの急加速がこのクリテにおいて重要なファクターとなっている。 コーナーリング コーナーではラインを変えるなと言われる。理由は変えると危ないから。まず、コーナーのイン側にはなるべく入らないこと。常にアウト側からコーナーリングするようにするべし。イン側だとラインを確保しずらく、ブレーキでかなり減速しないと抜けられない。逆にアウト側なら多少大回りになるがあまり減速しないでコーナーを抜けられる。 この格言のわかりにくいところは、集団の中にいる時は、という前提が抜けていること。集団にいるということはどういうことか。それは自分の左右どちらかに他のライダーがいる時。つまり、縦一列に長く広がっている時はこの格言の限りではない。よって、ライダーが縦一列になっている時は最効率なコーナーリング(アウトインアウト)をしてもいいということ。 立ち上がりの急加速 急加速とはいうが、正確には他のライダーが急加速するのについていくこと。つまり立ち上がりで急加速しなくてもコーナーリングで減速しなければいい。ではコーナーリングで減速しないにはどうすればいいか。それはアウトインアウトで抜けるのが最善だが、集団が縦になっていないと危険。 集団からチギれたらもうおしまい。おいつけたとしても、おいつくのに脚を使い果たしてしまってまたすぐチギれてしまう。集団からおいていかれそうになったら無酸素運動だがダンシングでもスプリントでも使って食らいつくこと。そもそもそういう状況にならないようにケイデンスを上げるだけで集団の加速についていけるようにするのがベスト。 こういったクリテでは基本、常にアウト側のポジションを保つのが重要なのではないかと思う。そもそも集団の本体はアウト側にいるライダー一列であり、イン側は集団の速度が遅いから横にあふれているだけだと考えるべきだと思う。 常にアウトを保つことでとりあえずコーナリング手前の減速を減らせる。が、それだけでは最小とは言えない。クリテで大事なのはポジショニング。実は、集団の後方にいると前方の加速と減速の流れがわかりにくく、加速しすぎてしまう。そうするとオーバースピードでコーナーに入ってしまう。どうにか抜けるにはブレーキを引くしかなく、使ったエネルギーが完全な無駄となる。これを避けるためには、集団のなるべく前方にいることが望ましい。もちろん前すぎてもドラフトができなくてダメ。 じゃあどうやれば前のポジションを保てるのかという話。ずっと右回りのコースだから、これが一番難しい。考えられる方法を上げていく。 ①直線で加速してコーナーで前走者のさらにアウト側を通る。 初クリテ中なんども戸惑った抜き方。イン側で抜くのは危なすぎるから、アウト側で抜くしかない。前走者のアウト側に十分なスペースがあるのなら狙ってみるべきかもしれない。 特に2のコーナーで使える気がした。コーナーを抜けてすぐ緩やかな右カーブだから、みんな3の緩やかなカーブをインよりで抜けようとしてアウト側は意外と空きができる。毎ラップこの方法で前ポジションを狙うべきかも。 実は3の緩やかなカーブ手前に路面のへこみがある。できれば毎回このへこみに入ること。急に下ってから小さく登るわけだが、普通に平地を走るよりもこのへこみに入ったほうが慣性がついて3での速度が上がりやすい。そしてみんななぜかそのへこみを避けるから、アウト側ががら空きになる。 ②イン側から上がって前走者の前に入る。 これは前走者が集団のペースについていけなくなった場合に使える手。しかし常にアウト側を維持した場合、イン側にいる他のライダーがそのポジションをとってしまうだろう。よってこの方法は横に広がっているライダーがいないことが前提。つまり縦一列に並んでいる時。要するに前走者がさらに前の集団にチギられるその瞬間に自分がそっちに食らいつく抜き方。 ポジションを上げるというか、自分もチギれかけでやばいのをスプリントで食いつなぐ最悪の抜き方。使わなくていいなら使うべきではない。 ③3の区間を使う。 2でいつも以上に加速して3を集団のイン側を使って前に上がり、4のコーナーをイン側で抜ける方法。これはかなりエネルギーを使う上がり方だが、5のコーナーを抜けるまで集団はあまり速度を上げられない。4と5の間でアウト側のポジションを確保できるのが最善だが、できない場合はもちろん5をイン側を走ることになる。だから2までの間にまたいつも以上に加速してアウト側のポジションをとってから2のコーナーを迎える。2をイン側で迎えてしまったら3の加速についていけず、ポジションを下げてしまうだけになる。 コース半周以上をまるまる使ったポジションの上げ方。どうしようもないときはこの方法を使うべきかもしれない。成功すれば何人も抜くことができる。自分以外にこの抜き方を狙っている人がいたら、その人の後ろについて楽にポジションをあげられるかもしれない。ただし、その人がイン側を抜けるコーナー2箇所でもたついたら台無しになる。ハイリス&ハイリターン。 というか、コーナーのイン側を使って抜くのは危ないので集団が縦一列になっているまたはなりかけている時にしか使うべきではない。 とりあえず安全に上がれそうなのは①ぐらい。自分がイン側でスタートした場合は機会をうかがってアウト側の列に入ること。イン側は脚力に自信があれば有利なのかもしれないが、リスクが大きすぎるのであまり長居するべきではない。 ポジションを上げるのは常に狙うこと。ほっておくと勝手に集団の後ろの方に追いやられてしまうから。 文字だらけになったが、とりあえずはこんなところか。