2015年OBC15km タイムトライアル2回目
OBC(Ottawa Bicycle Club)の15kmTT(タイムトライアル)、今年2回目に参加してきた。前回はこれまでの自己ベストと同じ20分間の最大平均パワーで335Wをたたき出し、去年のベストエフォートと同じパワーアウトプットだということで喜んでいた。
しかし気温が低いことや服装が多いことが原因か、記録は24分台になってしまった。2回目になる今回は暖かくなり軽装で挑めた。去年を超える記録が出せる可能性があった。
しかし、結果は惨敗に終わった。
記録は前回よりも41秒短くなったものの、所詮23分代。去年のベストレコードは22分48秒だからもう30秒ほど足りない。
今回の反省点はパワーメーターが教えてくれた。
ゴールラインを超えてからも記録をとっているから平均パワーの319Wは無視していい。20分間の最大平均パワーが321Wしか出ていないのだ。自分のベストエフォートは335Wだから、14W低い出力で走っていたことになる。23分の最大平均パワーも調べてみたが322Wしかでていなかった。
今回は折り返し地点まで抑え気味で走るように心がけていた。実際に1km毎のラップを見てみると折り返しまでの一部区間でパワーアウトプットが抑え気味になっている。
自分のベストエフォートとの差である14Wの違いが30秒もの差を生んでいるのかと言うとどうなのかわからない。出力以外で気になるのは数点。空力に関しては、トピークのサドルバッグをつけたまま走った。多少のウェイトペナルティもあったろうと思う。あと、ボトルは自分のベストレコード時と同じで2本挿していた。
一番可能性があるんじゃないかと思うのは、タイヤ。去年はコンチネンタル4000Sやビットリアのディアマンテプロといった良いタイヤを使っていた。でも今年は耐久性を重視してビットリアのルビノプロスリックを使っている。良いタイヤで30秒稼げるのかと言われると正直わからないが、少なくとも数秒は稼げたんじゃないかと思う。
気になるといえばチューブ。安いのを使った。どれだけの影響があるかはわからない。ベストレコード時も同じのを使っていた気がしなくもない。
これからについては、やっぱり自分は今の状態でTTを行うよりは減量を進めるべきかと思う。月に2%ぐらいならFTPを上げられるとどこかで見かけたから楽観視していたけど、そんなに甘いものじゃないと思う。
TTの記録を良くするには主に2つの方法がある。そのうちのひとつは自分のアドオンを改善すること。機材を良くしたり、前日にカーボローディングをしたりがこれ。一方で難しいのはアドオンをつける母体の限界を伸ばすこと。FTPやVO2MAXといった指標で測られるこれは上げるのが難しい。
TTは最初のうちはコースプロファイルや風向きに対応するだけで記録は良くなる。でも自分が参加するOBC TTのように毎週行われていて頻繁に参加できるものだと、参加すればするほどアドオンによる改善ができなくなる。だから、嫌でも自分の限界と向き合わなくちゃいけない。
はやいはなしが、自分は減量をするべきなのだと思う。ただしあと2ヶ月もしないうちに日本へ引っ越すわけだから、オタワで減量の結果を見える形で残すことは難しい。
自分の限界と向き合うこと。それがカナダまできて大学生活を送った理由のひとつ。大学では自分の知能的な限界を、TTでは自分の身体的な限界と向き合わされる。限界を知り、自分ができる最大を行いたいと思う。