toraの日記

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"自己紹介をしてください"

就職活動の面接で聞かれるものの中で、答え方がさっぱりわからなかった質問がある。それは、"自己紹介をしてください"というもの。

回りにいる人達が言うには、自己紹介は自己PRをする場らしい。ではなぜ面接官は自己PRをしてくださいと言わずに、自己紹介をしてくださいと言うのだろうか?自己PRをしてほしいのに自己紹介を求めるのは極めて非合理的だ。利益を上げる会社としてそういうわけのわからないことをしているところがあったとすれば、そこは地雷だろう。こういったことから、自己PRじゃない何かを求められているのは明らかじゃないだろうか。

では自己紹介とは一体何をすればいいのだろうか。 名前、性別、年齢といった自分のパラメータを言うものなのだろうか?だが、そういった情報は渡した履歴書により詳しく書いてあるし、手元にある資料を読みもしないで相手に聞く人というのはいかがなものか。自分で知ろうとする前に相手に聞くという、ネットで言われる"ゆとり世代じゃあるまいし"という言葉が最適だろう。ちなみに自分はゆとり世代を批判しているわけではない。ちなみに自分は自己PRも履歴書に書いている。あえて口頭で、それも書いてあることと同じか違うのを言うか悩ませてまで聞きたいことってなんだろうか。

上記の2つの可能性を除くと、面接というシチュエーションで自己紹介をしてくださいと相手に聞くには二通りの理由が考えられる。

1.社内で自己紹介といえば〇〇だという宗教的な状態になっている。

2.自己紹介をしてくださいと、意思不明な言葉を使い相手の反応を見ている。

1の場合、その会社に入らなくて正解だ。会社というか、宗教法人会社と言った感じだ。Aといえば皆が口を揃えてAという感じなのだろうか。嫌いな単語をあえて使うとすれば、そういう社風なのかもしれない。だが、その場合は求人票によく書かれている"風通しのいい社風"だとか、"自分の意見がいえる"だとか、"手をあげたらやりたいことがやれる"といったことと矛盾しないだろうか。それとも、社内では矛盾しないようにこれまた不思議な宗教的共通認識が存在するのかもしれない。とりあえず入らなくて正解だ。

1がありえないとなれば、残る可能性は2しかない。自分は自己紹介をしてくださいと聞かれたら、この質問で相手が何を求めているのかを知ろうとするようにしていた。自己紹介ってどういったことをお話すればいいですか?と聞き返していた。自分は自分がやれる限りのコミュニケーションを人事の面接官ととろうとしていた。 こう聞き返したのはこれまでの考察があってからだから、2の意図で自己紹介を求められているのなら自分の回答は評価されるべきなんじゃないだろうか。コミュニケーションをきちんと行おうとしている、さまざまな可能性を考察して最適な対応をしている、といった評価がされてもおかしくないと自分でも思っていた。 が、自己紹介を求めてくる会社はどこも一次面接を通過できなかった。自分の逆質問に対してろくな返事をしてくれない面接官もいた。面接でコミュニケーションがろくにとれない人事がいる会社は、行かなくて正解だろう。

ここまでの考察してきたが、未だに自己紹介をしてくださいとの問いへの答えがわからないのである。自分の気づいていない視点があればぜひ聞きたい。ちなみにだが、自分が内定をもらったITの自称(笑)メガベンチャーの面接では面接官が履歴書をちゃんと読んでくれた。