toraの日記

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楕円チェーンリング

ご存知の通り自分は53T/42Tというノーマルよりも大きい構成のQ-Ringsを使っている。Q-Ringsを使い始めてまだ日が経っていないが、どんな感じなのかをエントリしようと思う。 一言で言うと、引き足を使わなくてよくなる。 ペダリングの感覚自体は正直あまり変化しない。53Tのアウターだと楕円リングの最大歯数と最小歯数の時でリアギアを1枚上げるか落とすかぐらいの違いが生まれる。チェーンリングが一周する間にペダリングをするのに必要な負荷は常に変化し続けている、はず。 しかし、人間の足が出せる力というのはクランクの角度によって変わる。特に下死点なんかほとんどトルクをかけることができない。楕円リングは人の足がトルクをかけられるところで歯数が増え、かけられないところで歯数が減る。 普段のギア選択は足を押しこむ時に必要なトルク量で判断される。つまり押しこむ時に必要なトルクは楕円だろうと真円だろうと同じ。つまり踏み込むという動作において、足を動かしている自分からはそこまでの変化を感じない。 変わるのは足でトルクをかけられない部分、楕円リングが最小歯数になるクランク角度。楕円リングだとトルクをかけられないクランク角度の時に歯数が減る。歯数が減るということは、より少ない力でクランクを動かせるということ。少ない力で動かせるということは、より早くクランクを動かせるということ。 つまり楕円チェーンリングの利点とは、足でトルクがかけられないクランク角度の通過速度を上げることにある。楕円リングにして違和感があるとしたら、真円で引き足が必要だったクランク角度を通過した後に引き足を使ってしまうこと。 これは引き足が必要だったトルクをかけにくい箇所の通過速度が上がることで起こる。 自分は50T/34Tのコンパクトクランクから53T/42TのQ-Ringsに変えた。でもそれと同時にクランクアーム長を172.5mmから175mmに変えた。真円から楕円チェーンリングに変えると感じる変化は、おそらくクランク長を変える変化よりも小さい。