toraの日記

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接着剤をケチった結果

Garmin Edge 800のマウント部のツメが壊れてしまった件。Dog Earsというサードパーティのアルミマウントをネジでつけることによって解決したはずだった。

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 ダメだった・・・。

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実はこれが二度目。というのも最初は接着剤を使わないでいたらDog Earsが外れてしまった。その後ネジ部分だけ接着剤を入れて使ってみたけど写真の通りダメだった。実はDog Ears販売ウェブサイトではもっと全体的に接着剤をつけることを推奨している。

次はケチらない。

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ホームセンターにおいてあった使えそうな接着剤三種を買ってきた。今回使ったのは一番左のArmor Coatの奴。ネジで穴が空いてしまった部分にもマウント表面にもふんだんに接着剤を使って再びDog Earsを取り付けた。

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今週に入ってからほぼ毎日走ってるけど問題なく使えている。もしまた外れたとしても違う接着剤を試せばいい。約1ヶ月半後には日本に帰国する。そしたら新しいガーミンでも買えばいい。この800を修理に出してもいい。

にしてもこのガーミンは走行中にマウントから吹っ飛ぶ度に床に叩きつけられてる。これで平気って凄いよな・・。

(追記)Armor CoatedガーミンはG-Shockもおどろきの耐久度。

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2015年OBC15km タイムトライアル2回目

OBC(Ottawa Bicycle Club)の15kmTT(タイムトライアル)、今年2回目に参加してきた。前回はこれまでの自己ベストと同じ20分間の最大平均パワーで335Wをたたき出し、去年のベストエフォートと同じパワーアウトプットだということで喜んでいた。

しかし気温が低いことや服装が多いことが原因か、記録は24分台になってしまった。2回目になる今回は暖かくなり軽装で挑めた。去年を超える記録が出せる可能性があった。

しかし、結果は惨敗に終わった。

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記録は前回よりも41秒短くなったものの、所詮23分代。去年のベストレコードは22分48秒だからもう30秒ほど足りない。

今回の反省点はパワーメーターが教えてくれた。

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ゴールラインを超えてからも記録をとっているから平均パワーの319Wは無視していい。20分間の最大平均パワーが321Wしか出ていないのだ。自分のベストエフォートは335Wだから、14W低い出力で走っていたことになる。23分の最大平均パワーも調べてみたが322Wしかでていなかった。

今回は折り返し地点まで抑え気味で走るように心がけていた。実際に1km毎のラップを見てみると折り返しまでの一部区間でパワーアウトプットが抑え気味になっている。

自分のベストエフォートとの差である14Wの違いが30秒もの差を生んでいるのかと言うとどうなのかわからない。出力以外で気になるのは数点。空力に関しては、トピークのサドルバッグをつけたまま走った。多少のウェイトペナルティもあったろうと思う。あと、ボトルは自分のベストレコード時と同じで2本挿していた。

一番可能性があるんじゃないかと思うのは、タイヤ。去年はコンチネンタル4000Sやビットリアのディアマンテプロといった良いタイヤを使っていた。でも今年は耐久性を重視してビットリアのルビノプロスリックを使っている。良いタイヤで30秒稼げるのかと言われると正直わからないが、少なくとも数秒は稼げたんじゃないかと思う。

気になるといえばチューブ。安いのを使った。どれだけの影響があるかはわからない。ベストレコード時も同じのを使っていた気がしなくもない。

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フリーボディを交換

フリーボディ(フリーハブ)の交換。というのも以前こんな記事を書いた。

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当時はフリーボディ側があまり噛まれてないっぽいからしばらく大丈夫かなと思っていた。ところが一昨日ぐらいにチェーンと一緒にカセットを交換しようと思ったらカセットが抜けないのである。いつもお世話になってるバイクショップにもちこんで原因の確認。そしたらやはりフリーボディが噛み負けていたよう。

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まだ1年しか使ってないのに・・・。

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メカニックのミッチがシマノの11sフリーボディに交換してくれた。一度は手持ちがないから注文という話になったけど使えそうなのが見つかって試してくれた。6月後半に東京へ住まいを移すわけだけどミッチほどのメカニックが見つかるか不安。前にガーミンも直してくれた。

新しい奴はさすがシマノって感じで回りがいいね。グリスを入れてないからかラチェット音が結構大きい。前のシールのままだからボディの形にピッタリと合わずに音が漏れてるっていうのもあるかも。

しばらく追加のグリスは入れないで使うつもり。こんな記事を前に書いておいてなんだけど、グリスで静音化すればいいってもんじゃないみたいだしね。

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Bar Fly 2.0 Garminマウント

一度は逝ってしまったガーミンが復活した。

ガーミン、空を舞う - toraの日記

Dog EarsでGarmin Edge 800を蘇らせる! - toraの日記

しかし、Dog Earsにより復活したガーミンは小さな問題が2つ生んだ。1つめはガーミンのマウント部が高くなってしまったこと。

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2つめはスラムのガーミンマウントでは固定時のノッチのクリック感が弱くなってしまったこと。マウント部がアルミの純正じゃない奴になってしまったせいか・・。

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これらをなんとかできるかと期待してBar Fly 2.0を購入。

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スラムとBar FlyとBar Fly 2.0の比較画像。

https://brandscycle.files.wordpress.com/2013/08/mounts.jpg

スラムマウントよりガーミンの位置がかなり低くなったように感じる。安っぽいデザインであまり期待してなかったけどこっちの方が使いやすいかも。

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Bar FlyからBar Fly2.0になることでマウントの裏側にDi2のジャンクションボックスが取り付けられるようになったらしい。Di2が欲しくなってきてしまった。欠点はUSBでガーミンを充電しながら使うことができないっぽいということか。Bar Flyの角度を調整すればなんとかできるかな?

 (追記)バーフライじゃダメだったああああああああああああああ

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Dog EarsでGarmin Edge 800を蘇らせる!

ガーミンのマウント部のツメが破損してしまった日ぐらいに注文したものがやっと届いた。USからなのに2週間ジャストかかってやがる。

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その名もDog Ears!

www.dogearsgps.com

特に初期のガーミンに発生していたマウント部のツメが壊れるという問題を解決スべく、一人の男が立ち上がった!

http://brimages.bikeboardmedia.netdna-cdn.com/wp-content/uploads/2015/01/dogeargps-garmin-mount-baseplate-replacement4.jpg

ネジでガーミンのツメを上からつけてしまおうというもの。

http://brimages.bikeboardmedia.netdna-cdn.com/wp-content/uploads/2015/01/dogeargps-garmin-mount-baseplate-replacement1.jpg

 

自分の壊れてしまったガーミン800のマウント部分にアルミでできたDogEarsをかぶせネジで穴をあけてやるだけ。

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この通りGARMINが復活!

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公式ウェブページではエポキシやロックタイトで補強することを勧めているがこのままでも使えそうである。気になるといえばスラムのガーミンマウントにとりつける際のノッチ感が弱まっていることか。まあ、実用に問題はないのでどうでもいいか。

(追記)さらに改善。

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ガーミン、空を舞う

買い出しに行ってる途中でポットホールに突っ込んで去年から使っているGarmin Edge 800がぶっとんだ。

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結果・・・。

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おわかりいただけただろうか。Garminをマウントする為のツメが折れてしまった。本体は普通に使える。なんとかせねば・・。

(追記)そしてガーミンは再びマウントにのるのである。

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最大心拍数が更新されました

2015年最初のTTに行ってきた。オタワバイシクルクラブの15kmの奴。

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タイム的にはあまり良い結果ではなかったが、パワーアウトプット的にはシーズン最初のTTとしては十分すぎるぐらい。もちろんただのロードバイク。DHバー含め(TT用の)エアロ機材一切なし。

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スタートする時にガーミンのSTARTボタンを押し忘れたのに気づいてダンシング中に押そうとしたら転倒しそうになったのは内緒。あと折り返しのコーナーリングのやり方を忘れて大回りになったり、走行中のラインが左右にグラグラしちゃったり、腕と背中が痛くて何度か上ハンドル握って走ってたり・・。そして今までの最大心拍数は199bpmだったんだけど今回はなんと200bpmに。

ところでついにTIMEのXpresso4ペダルが壊れてきました。ベアリングがゴリゴリいってあまり回りませぬ。グリスを入れてもらおうとバイクショップに持って行ったら軸が逝ってるとのこと。というわけでスピードプレイゼロを買った。でもこれTIMEと比べてめっちゃはめづらいぞ(汗) 慣れていないだけかな・・。停止状態から漕ぎ出すのにサドルに座らずダンシングから入れるぐらい楽にクリップインできないと困るなあ・・。

前評判だったプラットフォームの広さとかスタックハイトの利点はXpresso4とくらべて全然違いがわからない。むしろプラットフォーム小さいと思う。というかはめにくくてXpresso4使ってて傷が全くなかったEASTON EA90ソールに1日で傷がつきまくった。

退職理由を批判的に捉えてみる

フェイスブックで以下の記事が流れてきて、自分なりにコメントがしたくて今回の記事を書くことにした。

u1style.hatenablog.com

筆者が記事で書いているアクセンチュアの退職理由もなるほどと楽しく読ませて頂いた。彼のブログにアップされている記事を全て読んだわけではないから確信を持って言うことはできないけど、少なくとも対象記事で書かれている内容では退職するという結論は妥当ではないように思える。

彼の目次はかなり読みやすくてそれぞれが結論に対する前提になっている。目次には6項目あり、後半の2つは本記事の主張とあまり関係がないので割愛する。そうすると以下の4項目になり、4つめが結論の役割をはたしている。

1 アクセンチュアは最も自由を追求できる環境

2 個人の自由追求とその達成がもたらす不自然な生活

3 経済の自由追求とその達成がもたらす不自然な社会

4 A面とB面

 自分のコメントを1つ1つ示して行こうと思う。

 

1.第一の項目について

どうにもこの前提が正しいとは思えない。 筆者がこの点をサポートするのに使っているのは社内活動における自由さに見える。彼が例にあげているのは以下。

・無駄な会議がない→あったら自分で潰すことができる

・できの悪い上司もいない→いたら、自分でプロジェクトチームから外すことができる

・できない部下もいない→いたら、同様外すことができる

・いやな仕事もない→あったら、最悪そのプロジェクトからリリースしてもらえばいいこと

・成果さえ出せば、給料もあがる

・合理的で成果主義なため朝9時に席に座っていろという、無意味な決まりにも縛られなくてすむ

(従って平日でもサーフィンを好きなだけできる。ただし、成果さえ出していれば。)

・やりたい仕事が必ずできる(アクセチュアは全産業、全バリューチェーンの課題解決を対象としており、かつニーズと希望のマッチング(面談)が必ずあるので、基本的にできない仕事はない、はず)

できの悪い上司、部下、仕事が自分で変えられるというのは確かに自由であると思う。でもそれは社内での話だよね。また、成果を出さなければいけないというリミットがある時点で完全な自由ではないことが分かる。本当の自由であるなら成果すら出さなくていいはず。やりたい仕事ができるというのはいいことだが、やりたい仕事をやらなくてはいけないという点にもひっかかった。仕事をやらなければいけないとされる時点で完全な自由ではない。つまり、彼の言う自由は少なくとも以下のリミットがある。

1.成果を出さなくてはいけない。

2.仕事をやらなくてはいけない。

そして筆者自身がこう振り返っている。

当たり前のように思っていたこれらの環境というのは、僕が最も欲していた、何にも縛られることのない「自由」そのものでした。無駄で無意味な慣習などに縛られることがない、極めて合理的なシステムです。

"何にも縛られることのない"や"無駄で無意味な慣習などに縛られることがない"というのは例と矛盾しているように見える。なぜなら、彼は少なからず上記の2つのリミットに縛られていたから。成果を出すのも仕事をするのも、どちらも"何か"であり"無駄で無意味な慣習"なんじゃないかな。

後者に関しては仕事をする上で無駄や無意味ではない慣習だって言うこともできるかもしれない。でも仕事をしなくてはいけないという時点で自由から離れているから、自由の追求という点で無駄で無意味だと思ったよ。

 

2.マズローのヒエラルキーニーズについて

筆者は自分の主張を支える為にマズローのヒエラルキーニーズを持ちだしている。まず小さいな点から。彼はマズローの5段階欲求と書いているけど、実際には6段階目に自己超越欲求というのがある。

マズローのヒエラルキーニーズを利用しての主張だとマズローに対する批判がそのまま彼の主張への批判となる。例えば、ヒエラルキーニーズはマズローが勝手に考えたデタラメだとか、サンプル数が少ないだとか、そういったものかな。

また、マズロー本人がニーズの段階はある程度満たすだけで次の段階へ行けると言っていたことに気をつけてほしい。だから下位から100%-100%-60%のような満たし方でなくて、80%-70%-60%という満たし方ができるらしい。(専門に勉強してたわけじゃないから詳しくはシランけど・・)

それに、下位のニーズを満たしている状態で上位へ進まなくちゃいけない。だから、

ひととおり自分の(下位層の)欲求は充たせる自由を手にしました。問題は、その先どこに向かうかです。

と筆者が書いているがこれを自己超越欲求の現れだとすれば、退職して(=今までニーズを満たしていたものをやめて)他の何かに取り組むというのはヒエラルキーニーズの考え方と違う。退職することでニーズの一部が満たされなくなればの話だけど・・。

 

3.アナロジーによる主張について

筆者は第二と第三項目でアナロジーによる主張をしていると思われる。自分はアナロジーによる主張が基本的に嫌いであるとまず書かせてもらいたい。 理由はアナロジーを使った主張はほぼ全て不完全だから。アナロジー自体はジョン・スチュアート・ミルなんかは特殊な帰納法として捉えていて、帰納法の初期段階による主張だとされている。でもそれって、帰納法より信頼出来ないということだよね。帰納法ですらブラック・スワンだのなんだのと言われて否定されているけど、それよりも信頼できない主張方法ってこと。

今回の場合以下の2点がアナロジーになっている。

個人の自由追求とその達成がもたらす不自然な生活

経済の自由追求とその達成がもたらす不自然な社会

前者は最も自由な社員が不自然な生活をしているということでサポートされているけど、後者へのアナロジーは何かおかしく思える。というのも経済自体は自由追求をしないから。(するのだとすれば、)自由追求をするのは政府や民間企業が個人の為にするんじゃないのかな?個人ー生活の関係を社会へ正しくアナロジーを引くなら、経済ー社会じゃなくて組織ー社会とかにならないかい?

追加でコメントするとすれば、経済や社会に関する点は資本主義への批判だね。有名どころではマルクス主義や共産主義の主張だったりする。例えばマルクスでは資本主義化にいる労働者はいくつかの種類の疎外を受けているという主張をしていた。なぜこういった批判があるのに今でも資本主義なのかといったことにもいろんな人達が葛藤しながら意思決定を行ってきたと思う。ちなみに哲学科ではそういった主張のやりとりをトレーニングしている。

 

4.B面について

何度でも言わせてもらうけど、筆者が今回の記事に書いたことが全てではないと思う。さまざまな悩みや葛藤があった上でアクセンチュアを退職する決断をされたのだと想像している。これからはローカルで活動をされるということで、自分からも応援したい。

自分についてだけど、10月から入社する会社ではどういった生活が送ることになるかまだはっきりと分からない。仕事についていけるかも分からない。自分は今までと同じで先なんて全く見えずに最後の学生生活を送っている。

レーパンパッドの不思議 解決編

前にこんな記事を書いた。

レーパンパッドの不思議 - toraの日記

どう考えてもレーパンのパッドが坐骨を支える位置にないという問題。その解決編が今回の記事になる。まずはこの記事を紹介したい。自分と同じ疑問を持った筆者が書いたもの。

www.bikeradar.com

サイクリングショーツのシャモア(パッド)はいつからかおかしくなった。サドルに触れない位置にまでシャモアが広がっているのはおかしい。といった趣旨の記事。この疑問点は自分と同じ。で、この文章が大事。

After looking at dozens of pairs of bib shorts, we noticed a simple rule of thumb in chamois placement: With the bib straps on a clotheshanger, the back of the pad absolutely should not be higher than the front of the pad.

 簡単に訳すと

いくつものビブショーツを見てきて、シャモアの位置に関する簡単な見分け方に気がついた。ビブショーツをハンガーにかけた状態で、後ろのシャモアが前のシャモアより高くなっていてはいけない。

http://cdn.mos.bikeradar.imdserve.com/images/news/2013/11/15/1384534969198-lzwn34wr25ew-360-90.jpg

リンク先の記事の写真を確認してほしい。実際にやってみると、自分が今まで問題を抱えたビブショーツはどれもシャモアの後ろが高くなる。一番使い心地がいいのゴアとクラフトはで後ろが前より少し低いぐらいといった感じ。一方でボントレガーは後ろが低すぎるかな・・。

パッドの位置はビブショーツのサイズによっても変わるから、かなり気をつけて買うべきだと思う。

(追記)自分は160kgオーバーから使っていることもあって、脂肪のせいで適切なサイズのショーツが使えなかったことが原因のひとつだったように思える。今使っているのは・・・なんとクラフトのMサイズ。最初XXLとかXXXLだったのに・・。

問題解決学習とワークライフバランス

自分の行く会社は問題解決こそが仕事と言っているらしい。毎年行われているインターンでは参加者に課題を丸投げして個人で何をどうやったらいいのかを考えさせる形式をとっているらしい。この問題解決という考え方、実はジョン・デューイから来ている。個人で問題解決をさせる問題解決学習についてこう書かれている。

知識を注入するだけの教授法、系統学習に対して、学習者の生活や要求に応じ、日常的な生活事態を足場にして、問題解決problem solvingを行わせ、学習者の諸能力を高めようとする方法で、人間が問題場面に遭遇したとき、問題解決のための思考に対応する学習指導の過程が重視される。すなわち(1)問題の明確化、(2)問題解決に必要な情報の収集、(3)解決可能な仮説をたてる、(4)多様な仮説のなかから適切な仮説を選び出す、(5)実際に仮説をテストして検証する、などである。しかしその過程は多様で、一定した様式はない。

このパラグラフにデューイ思想のキーとなる点がいくつか見られる。

今回注目したいのはワークライフバランスという考え方への否定。ワークとライフ、仕事と私生活のバランスを取るという考え方がワークライフバランスというもの。一方デューイ思想では日常生活が問題解決に必要なものであると考える。このパラグラフでは5ステップでの問題解決の例が出されているが、以下の2点で主に私生活が仕事にもたらす利点がある。

(1)問題の明確化

問題を明確にすること、つまり問題とは何かと考える事である。だが問題について考える前に問題がなくてはいけない。日々の仕事では問題を問題として認識できない。問題を明確化するには日常生活から得た考え方や視点といった価値が必要である。

(3)解決可能な仮説をたてる

仮説を立てるには理想が必要だ。これは今取り組んでいる問題をどう解決するのが良い解決なのだろうかと考える必要があるからだ。理想は仕事からでは学べない。私生活から学ぶほかない。

だが、こういった問題解決をなりわいとした仕事はストレス耐性が要る。

そして新しい事態のなかで難点が解明され、混乱が整理され、障害が克服され、反省的思考によって提起された問題が解決される。したがって問題解決における反省的思考の機能は、あいまいと疑いと葛藤(かっとう)と不安とがある程度経験される事態を、脈絡のある安定した調和のある一つの事態へと転換することにある、と[デューイは]いっている。

問題解決は先が見えない中で仮説を立て検証することの繰り返しになる。何が正しさというものがないなか手探りで取り組むしかない。あいまいと疑いと葛藤と不安というのは問題解決をする人にとって常に付きまとうものだと思う。

 

kotobank.jp

環境問題ってそもそも問題じゃない件

今のルームメイトの一人が環境問題に関心があるらしくて、こっちはこっちでそれについて考えてみたりすることがある。でも、いくら考えても環境問題と呼ばれているものが解決するべき問題であるという結論にたどり着けない。環境問題を解決するべきだという主張は、妥当性がないのだと思う。

ちょっとわかりづらいから、何か例を使おう。どの例でも環境問題は問題じゃないと示せると思う。まずはとりあえず温暖化でいってみよう。環境問題を解決するべきだという主張は、温暖化を解決するべきだという主張ということになる。そもそも温暖化というのがどういう状態のことなのかはもちろん明確にされるべきなんだけど、そもそも何が問題なの?

温暖化、とりあえず地球の平均気温が上がることだとしよう。うーん、思い切って100度ぐらい上げてみる?で、これの何が問題なのか。地球の平均気温が100度も上がることの影響をまず書き出す必要がある。例えば、

1. 暑すぎて外で生活はできない

2. 食物が育たない

3. 海水レベルが高くなる

とかとか。でもそれ、地球の平均気温が100度上がるのが問題なんじゃなくて、1~3が問題じゃないの?1~3が個別に解決できるなら、平均気温の上昇は問題じゃないよね

問題解決という視点から見てみると、

1. 外が暑すぎるなら室内で一生を過ごすようにしよう

2. 室内で育つ食物を利用しよう

3. 地下に住もう

とか、かなりいい加減に解決策だしたけど、そういった対策を講じることができる。解決策は気温が100度上昇することに対してじゃなくて、その結果に対して行われていることに注意して欲しい。

地球の平均気温が上昇することはどう考えても問題じゃない。それは本当の問題に対する十分条件に過ぎない。環境問題ってのは、本当の問題の十分条件であって、問題そのものではないということ。

環境問題っていう造語が物事をややこしくしているように見える。本当は何が問題なのかを考えてから環境にまつわるプロジェクトに取り組んで欲しい。

イノベーションの分かりやすい例

イノベーションのいい例だと思うのは、赤信号を無視する歩行者だと思っている。

みんな信号は守るものだと教えられる。じゃあなんで信号を守らなきゃいけないのかって考えたら、交通整理の為となる。つまり、信号を守ることが交通整理の十分条件であるから、信号を守ることで交通整理が実現されている。

信号を守らないというのはどういうことだろうか。守ることが交通整理の十分条件だから、守らなければこの方法では交通整理を実現できないことが分かる。

 ではなぜ赤信号を無視する歩行者がイノベーティブなのか?歩行者は自分への危険があるかどうかを確認して赤信号を無視する。歩行者への危険がない状態というのは、交通整理ができている、もしくは交通整理が必要ない状態なのではないか。

こういった点から、赤信号無視が一種のイノベーションなんじゃないかと思っている。もちろん信号を守る以外の十分条件によって既に交通整理が実現できている、もしくは交通整理を実現する必要がない場合に限る。

信号を守ることの理由を掘り下げて考えることで、何を解決しようとして信号が設置されているのかにたどり着く。他の方法によって問題が既に解決されているなら、信号を守る必要はないんじゃないか。

既存の物や慣習が本当は何をする為に設けられたのかを考え、別の方法を提案する。こういったものもイノベーションがなのではないかと思っている。

はてな移行を検討中

今まで10年近くfc2を使ってきているが、いくつかの不満点があることから他のブログサービスに移行しようと思っている。

第一候補ははてな。fc2の記事をインポートしてみたけど、一部スペーシングがおかしかったりするね。

 さあてどうしたものか。

オタワに春がやってきた

天気予報によれば、今週は急に暖かくなるらしい。来週になってまた少し冷えるらしいが、それでも外で1時間ぐらいのライドはできるようになってきた。そう、春がやってきた。昨日からサマータイムが適応され、1時間時計が前倒しになっている。 通学の道ももう雪がない。そのうちまた積もると思うが。 aaaaa (1) この雪景色もこれで最後かと思うと少し心残りではある。 aaaaa (2)